看護師 の私が共働き、 子育ての悩みを名言が背中を押してくれた

今回、ご紹介する女性は看護師の仕事と、子育ての両立でとても悩んだ女性です。彼女は昔から優柔不断で「優柔不断だからダメな社会人」と思い込むほどでした。
しかし、彼女はオードリーヘップバーンの名言「きっぱりと決断する人だけが、成功するのです。」を知り大きく変わります。
彼女の心の背景で何が起きたのでしょうか?後ほど解説します。それでは、彼女のストーリーを見て行きましょう。
仕事 と 家庭 の 両立で悩む日々…
当時、育児と仕事を両立していくことに葛藤があり、両方が中途半端で、いつもイライラしているような自分がこの状況を続けていて良いんだろうか、と毎日悩んでいました。
「こんなんでいいのかなあ…。」と夫に漏らし続ける毎日でした。
子供の事を一番に思ったら専業主婦のほうが良いんだろうか、という気持ちの一方で仕事にも意欲はあったため、仕事も頑張りたいという気持ちもありました。
そして、両立に不安があることに加え、周囲の目をすごく気にしていました。「大変そうだね。」という職場からの一言は「そんな状態で仕事続けられるの?」と思われているのではないかという思い込みがありました。
実母や義母からも特に何も言われていなかったにも関わらず、きっと母たちは…
「正社員で仕事をしながら育児なんて子供が可かわいそう」
「朝から夜まで長い時間保育園で子供を過ごさせてかわいそう」
と思っているんだろうな、と勝手に決めつけていました。
仕事を子供の体調不良で休まなくてはならない日には、職場に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになり、朝欠勤の電話連絡をした後はしばらく落ち込んでいました。
仕事中にも、子供が体調不良だからお迎えに来てほしいという電話が保育園から来るのではないかとビクビクしていました。
自己研鑽のための勉強会や研修に思うように参加することができず、不完全燃焼な気持ちにもなっていました。
もともと完璧主義な私は、仕事も育児も自分が思うとおりに完璧に遂行したいと考えていました。
しかしどうしても両方が中途半端になっている気がして、それが許せなかったのだと思います。また周囲からどう思われているかが気になりすぎてストレスを感じていました。
オードリーヘップバーンの名言を知り、決断した
そんな時に「きっぱりと決断する人だけが、成功するのです。」というこのオードリーの言葉に背中を叩かれたような大きな衝撃がありました。
これはオードリーヘップバーン自身のゆるぎない軸のようなものを表す言葉だと私は思います。
彼女は13歳のころからモデルやダンサーとして自立し、その後女優として成功をおさめます。しかし結婚を機に映画の出演オファーをきっぱりと断り、家庭に専念します。
幼少期に父親不在の中で育てられ、家族という形に彼女なりの理想があったからもしれません。
彼女は自分が何を大切にしたいのか、をよく理解している人でした。彼女の人生においては、他者から賞賛を受けること(女優としての成功や名声)は二の次で、愛情、家族といったものが一番大切でした。
彼女の人生について書かれている本を読んでいると、そんなオードリーヘップバーン自身の一貫性やきっぱりとした毅然とした態度、凛とした佇まい、決断を誰のせいにもしない強さを感じます。
私はそれに強く惹かれ、そして実感を伴っている彼女のその言葉に背中を叩かれるような衝撃を覚えました。彼女の人生の背景を理解すると、この言葉は単にサッサと決めてしまえ、という意味ではない事が良く分かります。
オードリーの行動や発言は、前もって自分自身で熟考されたものであり、だからこそひとたび決断すると、ブレることが本当に少なく決断を翻すこともまた、少なかったのです。
再婚を決断する時も、病気になり休養するときも、晩年にユニセフの活動に没頭したときも。
私は熟考のうえに、まだ周囲からの目が気になり、決められずにいました。決断を誰かのせいにしたい、と思っている自分がいました。しかしそれではいけない。
そう決断してからは、悩む事は辞めました。誰かのせいにするのではなく、自信を持ってきっぱりと自分で決断する。
それからの日々は、この生活スタイルは自分で決めたんだから自分なりにできる範囲でやって行こうという気持ちになりました。
すると、悩んでいた時よりも気持ちが晴れやかになり、前向きに生活できるようになりました。
自然に表情や態度に余裕ができたのか、子供と接するときも穏やかになりましたし、帰宅後のちょっとした時間やお風呂の時間に子供とゆっくり話をする時間も作れるようになりました。
夫とも「ありがとう。」というやり取りが増えました。
また、職場での私の雰囲気にも変化があったのか、同僚や上司と会話が増え育児や仕事についての相談が気軽にできるようになりました。
決断をした後は、どんなことが起こっても、周囲から何を言われようと
「自分で決めたんだから、これでいいんだ。」
「誰のせいでもなく自分が決めたんだ。だからやっていくんだ。」
という気持ちが持てるようになりました。そうして生活してきた日々の積み重ねが、今では自信に繋がっています。
オードリーヘップバーンの「きっぱりと決断する人だけが成功するのです」という言葉の「成功」とは名声や賞賛のことではなく各々の人生における大切なものそれを見失わずに、大事にし続けられるという意味だと解釈しています。
今の私は仕事も家族も大切です。両方を大切にしていくことが私の人生における価値、つまり成功です。そう断言できる強さを、この言葉からもらいました。
優柔不断の心理から決める自分へ
彼女の場合はとてもシンプルで、大きく分けて二つのポイントがあります。
まず、1つ目に彼女も語っていましたが、彼女はとても完璧主義で仕事も家庭も同じくらい大切考えていました。しかし、彼女の価値基準1位は他者評価です。
他者評価が強いと大変です。「上司にどう思われてるかな?」「義母にどう思われているかな?」「夫は仕事を辞めてくれないかと感じてるんじゃないか?」非常に振り回される状態です。
これをダブルバインドと言います。本来、ダブルバインドは相手にストレスを与え命令でもあり、受け身にさせる手法です。
例:私に連絡をしても良いですし、連絡をしなくても良いです(どちらにしろ、命令に従っている)
彼女は自分に対してダブルバインドを行っている事が分かります。
2つ目に優柔不断です。彼女もワーク内で語っていましたが、「私は優柔不断だからダメな親、社会人と思っていました」っと語っています。ビリーフ(思い込み)になるほど強い事が分かります。
この正体はLABパターン外的基準型(相手の評価でわかる)です。価値基準も他者評価でしたね。
しかし、オードリーヘップバーンの名言や人生を知り、自分で決める事の大切さを知ったのでしょう。そして、彼女は自分の意志で決める状態、内的基準型になります。
最後に彼女はこんな事を語ってくれました。
「はっきりと決断すべき事は、自分のせいにもしてはいけない。きっぱりと決めて前に行こう。」